今朝の朝の番組にて
小学生の柔道全国大会廃止 「行き過ぎた勝利至上主義が散見される」
と報道されていた。
これは親の責任とも言えるのかも知れないが。
昨年東京五輪の女子代表の選考会を兼ねた大きな大会で兄妹選手が話題をさらった中で、優勝を決めた直後のインタビューで妹の発言には首をひねった。
「兄も勝って兄妹の強さを見せつけてやりたい」
これはその言葉通り全国に流れた。
日本柔道はその精神性を高くうたい古くから受け継がれてきた独特の武術にも拘わらずこのような発言があってもよいのだろうか?
おそらくこの発言を聞いた人は不快感を持たれ柔道には興味を示されなくなったのは私一人ではなかろう。
そして今回の小学生の全国大会廃止は納得いくような気がする。
おそらく勝者の敗者に対するレスペクト欠如からくるもので強ければ良いと現在のいじめの話にも直結しているような気がする。
野球の世界でも打者がホームランを打った直後にダイヤモンドを1周する間はガッツポーズをしない選手もいると聞く。ホームランを打たれた投手に対するレスペクトからくるものであろう。
球場であろうが道場であろうが入退場時には深くお辞儀をして無事や相手に感謝の意を伝えるものである。
日本古来の武術においてこの気持ちが忘れられ勝てば良い。それだけの話なら武術をしないほうが良いのかもしれない。